2019.08.07ROBOTICS

搬送用自律移動ロボット: Mightyの農場実験を行いました

北海道2日目の7月26日は朝7時に起きると、真っ先にホテルの露天風呂へ。

普段は朝、ゆっくりお風呂に入る余裕などありませんが、この辺が北海道出張の豪華な特典。

※北海道は温泉付きのビジネスホテルが結構あると思います

簡単に朝ご飯をすませると、多田、國井先生、小池君とロビーで集合。

多田の運転する車に乗り込み、目的地を目指します。

駅前から10分も離れると、長い直線で信号のない道が続きます。

市街地から走ること30分。本日の実験場所である道下農場に到着

早速出迎えてくれたのは農場主で、弊社クライアントの道下様

自己紹介もそこそこに、農場の説明が始まりました。

栽培しているものは、長いも、大根、小麦、じゃがいも、ビート など。

驚いたのが、その広さ。

カメラのレンズを向けると、望遠機能など使わなくとも、レンズ一杯に作物が入ります。

540m×540mの30ヘクタールの単位で管理する農場は、これだけで東京ドーム約7個分。しかし、これはほんのその一部。

地面に線を引いて説明してくれています

農場の中は540m間隔に道路が走っており、そこをさらに180m×270mの6区画に分けて管理されているとのことです。

農場内にセ・パ両リーグの全球団が球場を建ててもなお、まだまだ余裕があるみたいです。

見渡す限り道下農場

軽く散歩させていただきましたが、新宿駅と新宿三丁目駅とか、九段下と神保町駅を歩く以上の距離を感じました。

10時 大根の収穫を見学

弊社で開発しているロボットとは真逆の大型機械ですが、 大型の農業機械の動きは感動的で、広大な畑にきれいに埋まっている大根を短時間で根こそぎ収穫する姿に『機械化することのメリット』『機械化による問題解決』を実感しました。

人力で収穫したら、何時間かかるかわからないですし、1本当たりの金額を何倍にもしないと成立しませんから。

小池君は穫れたての大根を味わいたいと、収穫直後の大根をもらい、このポーズ。

『辛い』とのことです。

11時 機械の設定、調整がスタート

本日のベースとなる農機の駐車場(と言っても、都内のイメージだと大型の倉庫)に戻り、実験に向けての準備が始まりました。

色々な指示を受けて、小池君が頑張ってました

11時30分 走行テスト開始

普段このロボットが走るオフィスや、展示会場は舗装された道。

改めてですが、実際の地面とは大きく違います。

それでもこのロボットは元気よく走り回っています。

5分くらいした時、小池君の動きが硬いことに気が付きました。

どうしたのかな?

朝ご飯もそこそこに、北海道という遠方の地で実験に付き合わされているのが面白くないのかな?

誰かに何か言われてひねくれているのかな(僕が何か言ったかな)?

単純にイライラしているのかな?

などと思ったのですが、
その後、彼の口から出たのは、「自分が組み上げたプログラムが動いたことに感動していて言葉にならない」という一言。

きれいな涙を我慢していたんですね!

前任で小池君の先輩の橋本君、見てる?

君がベースを作って小池君が引き継いだこのロボット、ここまできたよ。

12時半 実験が盛り上がりすぎたため、2日続けての昼食なし

しかし、お腹が空いたなどと言う人は誰もいません。

そして、この後見学に来る畜産大と農業試験場の方々へ、このロボットをどうプレゼンするかをみんなで考え、プレゼンに備えます。

13時 赤いランドクルーザーで畜産大の皆様が登場

研究室の車が赤いランクルってカッコ良すぎです!

名刺交換と自己紹介が始まり、その後、ロボットが登場です。

そして衝撃的な「あれ、これ昨日見たな?」の一言。

なんと偶然にも、畜産大の佐藤先生は昨日のアクセス札幌にもいらしたとのことでした。

走行テスト開始

ロボットが走り始めると、雰囲気は一転。皆様、ロボットの一挙手一投足に注目します。

「このくらいの面積だとスピードが出ないと使えない」

「雨の時はどうする?」

「一度の充電でどのくらい稼働する?」

「夜なか中動いてくれて、朝になったらデータが取れていたらありがたい」

「夜中は動いてるだけで害獣駆除になる」

皆さま、『ロボットと農業』の事を日々考えている方々ですから、色々なご質問と貴重な意見をいただきました。

14時半 見学者の方が帰ってからまたテスト再開 

今の時点でどのくらいの傾斜を超えられるか、

のり超える時の車体の傾き、

どのくらいのスピードで移動できるか、

カメラから入手できる情報はどのくらいか?

などを細かくチェックしました。

道下様は機械に詳しく、当然ですが、使い方、運用についての考え方は常に現場目線です。

厳しい意見もありましたが、それ以上に大きな期待をかけていただいていることを強く感じました。

開発は地道作業の繰り返し。しばらくの間、何度も何度も畑の中を走ったり畦道を走ったり、傾斜を上ったり下ったり、条件を微妙に変えて走り続けました。

見つかった課題と、明日までの修正点、明日の準備などをまとめる頃にはすっかり夕方。

道下様の「今日はここまで」の一声で初日の実験は幕を閉じました。

普段行っている平地走行の実験とは異なる状況がたくさんあり、多くの成果を手にした1日でした。

実験がひと段落すると、全員で帯広駅前まで移動です。

今日の多田(タダ)メシ

道下様が連れて行ってくれたのは帯広の有名焼肉店『あんじゅ』

本日の実験成功と、明日への弾みをつける乾杯です。

お肉はどれも新鮮で肉厚。牛タンって薄いお肉ですよね?

多田は真剣(ガチ)の『肉好き』なので、焼き方や食べ方も研究していて、強いこだわりがあるため、焼肉の時は率先して肉を焼きます。

会社の食事会や飲み会だと、下の人が焼いたり取り分けたり注文したりして、自分は食べるだけみたいな 社長とか偉い人もそれなりにいると思うのですが、弊社に限ってはこのルールは完全に逆転しております。

対面すると、恐縮してしまいますが、社長がおいしく肉を焼いてくれるのはちょっと嬉しくもあります。

宴会の中で、道下様に『まっコルリ』と言うビールとマッコリを割って飲むという飲み方を教わりました。

道下様が大学生の頃から続けている飲み方だそうです。

想像できると思いますが、想像通りの美味しさで、あっという間に気持ちよくなれます。

まとめ

時計が18時30を指したタイミングで僕はお役御免。

多田と小池君、國井先生を残して、最終便で一足先に帰京しました。

自宅に帰りポストに入っていた不動産のチラシを見ましたが、

細かい平米計算をすることがばかばかしく感じました。

 

今回の実験は、『農企業』『学校』『ピエゾソニック』 で今回も素敵な共創活動ができました。ロボット開発はまだまだ前途多難。長い開発期間が予想されますが、課題を一つ一つクリアして、いつか北海道の広大な農場をたくさんのロボットが走り回る姿をお見せしたいです。

【おまけ】

今回の実験、茶化すわけではないのですが、途中『犬の散歩』を見ているような感覚に何度も陥りました。

おそらく、皆同じようなことを考えていたのか、道下様が、愛着を持ちやすいようにと『マイティー(仮)』という名前をつけてくれました。

それを聞いて「農業の人に愛着を持ってもらえる機械を目指して、ペットの機能を入れてみては?」と國井先生。

そうすれば、どんどん愛着がわいて、ペットのように扱うようになり、汚れる作業をさせるのがかわいそうになって、結果、自分がやるからお前はここで待ってなさい。なんて本末転倒な結末になったらおもしろいね。

なんて言う小話も出ました。

・・・その後、本当に正式名称が Mighty に決まりました。

開発状況や実験は定期的に報告します。次回の更新もお楽しみに。

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この記事を書いた人

福田 大輔

広報チームマネージャー

大学卒業後、製造業を主とした広告代理店へ入社。様々なモノづくりの現場とものづくり企業のプロモーションを経験した後、WEB広告を主な業務とする広告代理店へ転職。WEBマーケティングを学んだ後、当社へ参加。

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