2019.03.04EVENT

大田区産業クラスタ形成パイロット事業プロジェクト関連ナレッジセミナーにて基調講演を行いました

2月28日(木)18時~ 大田区産業プラザPiOにて、弊社が参加している『大田区産業クラスタ形成パイロット事業プロジェクト』の関連ナレッジセミナー「小型自動走行モビリティーのアジャイル開発~大田区テックスタートアップ×区内事業者×大学の連携好事例~」が開催され、多田が基調講演を行いました。

※産業クラスタ政策とは、地域の中堅中小企業・ベンチャー企業が大学、研究機関等のシーズを活用して、新事業が次々と生み出されるような事業環境を整備することにより、競争優位を持つ産業が核となって広域的な産業集積が進む状態を形成し、国の競争力向上を図るもの。(経済産業省のWEBサイトより抜粋)

”大田区企業の製造力による地域ビジネス創出”をテーマに進める大田区の産業クラスタ政策。

2018年に採択された弊社『小型自立走行移動体の開発プロジェクト』は、言葉にすると長いのですが、見た目で表現するとこのような感じのロボットを開発するというプロジェクトです。

最近ではコマーシャルなどでこのようなロボットを見かけることもありますが、屋外で、個人の生活の中で使えるものは、実際にはまだ世には出ていない状況です。

『ロボット』と言うと、ガン●ムとかエヴァン●リオンなどをイメージされる方が多いのですが、現実には、様々な種類の、色々な形のロボットがあります。

最近では、世界的に自動走行車の開発が盛んで、大手自動車メーカー等によるトラックやバス、乗用車での実用化のための実証実験が行われていますが、今回のプロジェクトでは、生活のより近いところで役に立つ、輸送用途を考えた小型移動体のプロトタイプ開発にチャレンジしています。

『ロボット』は、ハードウエア(機械と電子回路)とソフトウエア、デザインやエネルギー、など多くの分野の技術の集合体のため、当然、いろいろな分野の知識、スペシャリストを集結しないと実現できません。

気がつけば本プロジェクトに参加している組織・団体は、大田区、中央大学の他、デザイン、ソフトウエア、加工、組み立て、など多岐にわたり、数えると13団体ございました。

弊社はこのプロジェクトの『主幹企業』として、2018年6月より活動をしております。

今回のプロジェクトで開発しているロボットの特長ですが、

・ベースとなる技術は、中央大学國井先生の『惑星探査ロボット』

・マーカー追従機能がある(持ち主の後を自動でついてきてくれます)

・電動車いすと同じように歩道を走れる(屋外を走れる仕様はなかなか難しいのです)

・段差の乗り越え能力が非常に高い!(実際の道路を走る際、『段差』の問題に直面します)

・30Kgまでの荷物を運べる(実生活の中で30kgの荷物を長距離運んでくれたら便利ですよね?)

・稼働時間は1~2時間を想定(長時間動けます)

お年寄りや女性が、重いものを持ち運ぶ際、役に立てるロボットを産み出したいと思っています。

今回は、セミナー会場で開発中の実機の展示も行いました。

見た目からはまだ想像がつかないかもしれませんが、色々な工夫が詰め込まれた1台です。

 

多田の基調講演の後は、進行役に慶応大学名誉教授の清水先生を迎え、パネルディスカッションが行われました。

清水先生(後述しますが、会場を盛り上げる名司会でした)

中央大学 國井先生(本プロジェクトモビリティー分野のリーダー)

前橋工科大学 江本先生(本プロジェクトのデザイン関係アドバイザー)

テクノロジーリンク 黒尾様(区内企業代表)

弊社多田(区内企業代表)

 

冒頭、黒尾様の挨拶の中で、正月も多田と打ち合わせをしていたという話を受けて、清水先生から「正月まで仕事ができてえらい!」とお褒めいただきました。

先生が言うには、工業系の開発に必要な要件とは、

・個人のお金(プライベート)より、仕事を優先できる

・一つの事を長く続ける根性がある

・仲間と共に取り組める(チームワークがつくれる)

の3つだそうです。

発明やアイディアは一瞬で出てきても、それをカタチにして、世の中に出すまではとても長い時間と労力、高いモチベーションが必要なため、開発はとても難しいとのこと。

ちなみに、日本人は世界中で一番、この3つの要素がそろっているらしいです。

活発な意見交換がされていたこのディスカッションでしたが、来場者からの質疑応答時間になると静かな雰囲気に。

そこで、進行役の清水先生の登場です。

「日本人のダメなところは、こういった時に挙手しないけど、指せばしゃべってくれるし、それが続けばみんな話したくなってくる。だから私はどんどん指します」という宣言から雰囲気は一変。

最初の数人が先生に指名された後、話を始めると、少しづつ挙手をされる方が増えていきました。皆様とても専門性の高い仕事、技術をお持ちだと伺えました。

このような場に参加される方たちは、そもそも『ものづくりに対する意識が高い』です。その上で、新しい繋がりも探そうとされています。

そうです。みんな話したいのです!聞きたいのです!そのうえで、意見交換をしたいのです。

清水先生の話の振り方、発言の導き方、話のまとめ方はとても上手で、会場は途中から、新しいチャレンジに対する各々の意識と、大きな笑いに包まれていました。

とても素敵なパネルディスカッションであったと思います。

閉会後は実際の展示製品の周りに人が集まっておりました。

時間度外視、長年かけてやるのが開発!との事ですが、今回のプロジェクトは実質3ヶ月という、とても短い期間の試験的なものでした。

しかし、限られた条件の中で新しいツールやサービスを駆使して、ここまで形にすることができました。

とはいえ、完成があるならば、この先にある『細かいところの作り込み』にこそ時間と労力がかかります。ここまでも相当大変でしたが、ここからから先はもっと大変なのです。

3月15日に一度節目を迎える本プロジェクトですが、今回のセミナーの出席者の方や、そこから出てくる質疑応答を拝聴し、

この事業を長く続けられたら、参加したいと手をあげてくれる企業が増え、参加してもらう中で、しっかりと技術のアピールをしていただければ、間違いなく良いものができあがります。そして、この活動は、ものづくりの聖地、大田区の産業クラスタ政策においてフラッグシップモデルになれると確信しました。

大田区産業振興協会様、この移動ロボットを利用したいというお問い合わせもいただいており、私たちは大きな手応えを感じています。

ぜひ、来年度以降も本プロジェクトを継続させていただきたいです!

そして、弊社と大田区の企業様、中央大学をはじめとする研究機関の皆様と一緒に、生活の身近にあるちょっと便利な未来をカタチにするものづくりを行ってください。

何卒、宜しくお願いします。

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この記事を書いた人

福田 大輔

広報チームマネージャー

大学卒業後、製造業を主とした広告代理店へ入社。様々なモノづくりの現場とものづくり企業のプロモーションを経験した後、WEB広告を主な業務とする広告代理店へ転職。WEBマーケティングを学んだ後、当社へ参加。

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