top of page

「九州国際スリーデーマーチ2024」にてAMR:Mightyによる伴走・搬送支援を行いました

株式会社Piezo Sonicは、2024年3月1日〜3月3日、熊本県八代市にて開催されたウォーキング大会「第29回九州国際スリーデーマーチ2024」に神田工業株式会社様と参加しました。

本イベントでは世界初の試みとして、Piezo Sonicの純国産搬送用自律移動ロボットAMR:Mightyの2台が一般参加者様に伴走しました。

前日のウェルカムパーティーでは会場でのスープの運搬支援、全5キロのコースの道中では、Mightyによる一般参加者様への飲食物などの物資支援の輸送・提供、スタート・ゴール地点である「桜十字ホールやつしろ」では出店での買い物時の搬送支援など、参加者様との交流やサポートを行いました。


この記事では、ウェルカムパーティーでのスープの運搬支援にはじまり、八代駅回遊コースのゴールまでの道のり、さらには神田工業様熊本事業所内でのMighty走行実験・撮影の様子まで、余すところなくお届けします。





第29回九州国際スリーデーマーチのチラシ

【開催概要】

■会期:2024年3月1日(金)~3月3日(日) ■会場:熊本県八代市新町5-20 桜十字ホールやつしろ

■開催地域:桜十字ホールやつしろ及び八代地域一円

■主催:八代市・一般社団法人日本ウオーキング協会

■主管:九州国際スリーデーマーチ実行委員会






【目次】



九州国際スリーデーマーチ2024 とは


「第28回九州国際スリーデーマーチ2024」は、八代市内5つの旧町村で、各名所や旧跡などをめぐる5km~40kmコースが設けられたウオーキング大会(リーグ)です。

「歩みで繋ごう 八代と世界の架け橋」というスローガンを掲げる本大会は、世界26の国と地域で、29の大会が開催される国際的なウオーキングリーグのひとつとして認められており、日本での公式大会は埼玉県東松山市の「日本スリーデーマーチ」と本大会の2つのみです。


本大会は、順位や記録を競うことを目的としておらず、世界各国・日本各地のウォーカーとの出会いや、八代の自然と地域の人々とのふれあいを楽しむことに主軸を据えています。



足場の悪い屋外の路面でも自動搬送を実現するAMR:Mighty-Dシリーズ



Piezo Sonic社のMighty-Dシリーズは、日本の月面探査ロボットの不整地走行性能を応用した、特殊なサスペンション機構(特許申請済)と「待機電力ゼロで姿勢を保持」できるピエゾソニック モータをステアリング機構に搭載した純国産AMRです。


走行性能として、12cmの段差乗越えやその場旋回、真横移動が可能です。そのため、屋外・屋内を問わず足場の悪い路面も含めたあらゆる場所で、路面状況を気にすることなく走行することができます。


2021年より販売を開始したMighty-Dシリーズは、人の生活環境に適応するサポートロボットを目指しています。 搭載カメラとセンサにより目的地までの自動走行に加え、人やマーカーを認識した追従走行ができ、市街地や病院、高層マンション等での非接触・非対面物流や遠隔応対を実現します。


現在、本格的な導入に向け、工場やプラント、屋外と屋内の移動を要する大規模施設などでの試験導入が進んでいます。Mighty-Dシリーズは搬送業務だけでなく、計測や案内、作業支援ロボットの移動ロボットプラットフォームとしても活躍できるよう、ハードウェア、ソフトウェアともに継続的に開発を進めています。


2023年末にはEMSメーカである神田工業様において、Mightyシリーズの生産準備を開始し、2024年には量産案件への対応が可能になります。


▼AMR:Migyty-Dシリーズについての詳しい情報はこちら


本大会では特別仕様として、八代市様からご依頼をいただき、Mightyの天板に大会旗を取りつけるスタンドを製作しました。

さらに、非接触・遠隔支援システムの利用を想定し、Mightyに10インチのタブレットユニットを搭載。当日会場にて、姫路にいる神田工業様のスタッフとリアルタイムに画面越しでコミュニケーションを図りました。

Mightyは、お客様のご要望に応じたカスタマイズのご相談も承っています。


▼お問い合わせはこちら




最高難易度!ウエルカムパーティー会場でスープ運搬をサポート


大会初日となる3月1日には、本大会会場である桜十字ホールやつしろにて「ウエルカムパーティー」が開催され、参加者同士の交流が行われました。


弊社も本パーティーに参加し、八代市様よりMightyには「参加者様に配布するスープの運搬」というご依頼をいただきました。

できたてのスープがいっぱいに入った直径37センチの大鍋をMightyの天板に乗せ、会場外のキッチンカーから配布会場内まで届けるというミッションです。

人力で行ったとしてもかなりの慎重さが求められる運搬ですが、さらにMightyが走行する環境は混雑した会場内であるため、人並みを避けながらスープをこぼさず運ぶという繊細なコントロールが求められました。


少しでも急発進や急停止をしてしまうと、熱々のスープがこぼれ大惨事になりかねない極めて高度なミッションに、Mightyの遠隔操作に慣れた弊社代表の多田も「難しすぎる」と漏らし、コントローラーを握る手に力が入りました。



何度かあわやの場面もありましたが、会場とキッチンカー間の4往復を完遂。八代市名産のトマトがふんだんに入ったスープを召し上がった参加者様からは「おいしい!歩いて疲れた体に沁みます」と喜びの声が聞かれました。


九州国際スリーデーマーチ2024の開催を彩る会のサポートをさせていただいたことはもとより、Mightyでの液体輸送の難しさも知ることができた貴重な機会となりました。




出発式での単独PR


3月1日〜3月3日の会期のうち、弊社は2日目の3月2日に参加しました。

当日の八代市は、最高気温12℃/最低2℃の中風が強く吹きつけ、身体の芯から凍える寒さ。小雪がちらつく場面もありましたが、会場内は年に一度の祭典の熱気に包まれていました。


神田工業株式会社 代表 髙島一郎氏
神田工業株式会社 代表 髙島一郎氏

弊社が参加した「八代駅回遊コース(5km)」の出発式では、神田工業様とともにご挨拶の場をいただき、神田工業様の代表 髙島一郎氏と、弊社代表の多田、そしてMighty2台が登壇。

「Mightyと呼んでください。走行中もぜひ声をかけてください!」という髙島氏の紹介に、さっそく会場からは「マイティー!」と子どもたちの声が上がりました。



ご挨拶の後、参加者様とともに「えいえいおー!」と声を合わせ、スタートへ向け気持ちを高めます。




「八代駅回遊コース(5km)」にて一般参加者様に伴走!


出発式を終え、午前10時30分頃に八代駅回遊コースの5キロの道のりをスタート。スタート地点では、中村博生八代市長からMightyに激励をいただきました。


中村博生八代市長
写真中央:中村博生八代市長

一般道の走行にあたっては、道路交通法に基づく手続きを行っています。走行の安全性を担保するため、操作者とMightyの間が空くとピンが抜け、操作者から2m以内で走行停止する仕組みを実装しています。

さらに、運用の安全性を考慮し、髙島氏と多田もオペレータとして参加しました。


▼走行停止実験の様子はこちら


屋外走行の難しさは、刻一刻と変わる路面状況への対応が求められる点にあります。工場内などの屋内では、路面にある程度の均一性がありますが、屋外ではアスファルトや砂・砂利道、段差や坂道など、不規則な摩擦の変化を捉えて走行をコントロールしなければなりません。

さらに一般道となれば、予測できない車や人の通行、天候の変化、道幅の狭さや障害物など、走行にあたり意識すべきポイントは多岐に及びます。


しかし、Mightyは世界最高の不整地走行性能を備えた搬送用自律移動ロボットであるからこそ、刻一刻と変化する路面や環境の変化に適応しながら、人々のサポートに徹することができます。



道中、すれ違う参加者様へMightyに乗せたお菓子や飲み物をプレゼント。


歩みを止めて声をかけてくださる方々や、Mightyと記念写真を撮る方々など、Mightyを介して参加者様や地域の方々とのあたたかな交流が生まれ、同行するスタッフも元気をいただきました。



時速2キロ(最高速度は10km/h)で走行したMightyは、スタートから約2時間が経過した午後12時27分、ついにゴールテープを切りました。

初となるMighty2台での走行を実施した今回。道中での大きなトラブルもなく、チーム全員で5キロのコースを完歩し、会場は拍手に包まれました。




大会会場での買い物支援・一般参加者様との交流


ウォーキング後は、会場内に軒を連ねる出店でお買い物。せっかくならばMightyに購入品を乗せて運搬しようと考え、店員さんにお願いし購入品をMightyの天板上に乗せていただきました。


可搬重量最大30kgを誇るMightyは、重いものの運搬も得意分野です。 日常シーンでの荷物などの運搬はもちろんのこと、工場や倉庫内搬送の負担軽減にも役立てることができ、「重いものを運ぶ」という重労働からの解放を実現できます。

心身の負担軽減のみならず、空いた人手を他の業務に置き換えることによる生産性向上も期待できます。


会場内の子どもたちは、Mighty(とお菓子)に興味津々な様子。各々好きなお菓子を選ぶと、満面の笑顔が溢れます。



その中には、「僕も(Mightyのリモコン操作を)やってみたい!」と多田にリクエストを送る男の子の姿もありました。多田は優しく「小学校5年生くらいのお兄さんになったらね」と語りかけます。


彼と同じくらいの幼い頃からロボットに魅了され、当時から「ロボット博士になる!」という夢を持っていた多田。その夢を叶えるべくPiezo Sonicを創業した多田は、かつての自身と男の子の姿を重ねあわせていたのかもしれません。


こうしたひとつひとつの小さな出会いが、子どもたちがロボットやものづくりに興味を持つきっかけや、誰かの人生に大きなインパクトを与え得ると思うと、Mightyが人々の生活に溶けこんでいくたしかな意義を感じます。


九州国際スリーデーマーチ2024は、Mightyの走行および運搬を通じた経験はもちろんのこと、参加者様とともにひとつのイベントを創りあげることができた充実感を胸に幕を閉じました。




神田工業様でのMighty走行実験・撮影


九州国際スリーデーマーチ2024における弊社の活動は、大会2日目となる3月2日の参加をもって終了しましたが、弊社の活動はこれだけでは終わりません。

同日私たちはMightyとともに、本大会会場の桜十字ホールやつしろから車で約15分程走らせ、八代市鏡町の神田工業様の熊本事業所へ。


神田工業様は、電⼦部品事業に進出し約40年間、大手電機メーカー・プラントメーカーのモノづくりパートナーとして、その時代を代表する多くの製品に携わり世界中の方々に貢献してきました。

近年は、従来からの受託生産に加え、非接触で操作が可能な空中結像ディスプレイ、世界最薄のIoTデバイス、車載用フレキシブルLED製品などの革新的な製品の開発と販売、人材派遣および請負事業と新たな事業拡大のためにグループ企業への展開を図っています。


▼神田工業様のWebサイトはこちら


同社敷地内に新設されたテストコースでは、深い砂や鉄パイプ、舗装路面、土山、砂利道、草地など過酷な環境下でのMightyの動作検証を行っています。


今回は、Mightyの走行実験および、新モデルである「Mighty-D4U」のプロモーション動画の撮影を行いました。


Mightyのタイヤが埋もれてしまうほどの背の高い草が生い茂る草地での走行撮影時は、多田とともに熊本へ同行した弊社のインターン生から出された「引きの構図で撮るのではなく、カメラのアングルを下げてMightyに寄った方が臨場感が伝わるのではないか」というアイディアを採用し動画を撮影しました。


多田は撮影した動画を確認しながら、「草地を走っていることがよく伝わってくるね」と納得の様子でした。




限られた時間での走行テスト・撮影となりましたが、Mightyの強みを存分に伝えるべく、カメラの画角やシーンを変えて何度もカットを重ね、より良いシーンを追求しました。

プロモーション動画は完成次第、弊社WebサイトYouTubeチャンネル にて公開を予定しておりますのでお楽しみに!

今回のYouTube動画はこちら




番外編:熊本グルメを堪能!


はるばる熊本までやってきたからには、熊本グルメは欠かせません。


3月1日の熊本到着後、多田とインターン生は空港内に店舗を構える「ポーたま」へ。ポークランチョンミート・玉子焼きをご飯と海苔で挟んだ沖縄の家庭料理である「ポーたま」に、阿蘇くまもと空港店限定で「あか牛ステーキ」や「からし蓮根」「ちくわサラダ」などの名産を贅沢にサンド。

3月1日のウエルカムパーティー終了後の決起会および3月2日の打ち上げでは、からし蓮根や馬刺しなど熊本名物を囲みながら、神田工業様のスタッフの方々との交流を行いました。




中でも特に印象的だったグルメは、最終日に阿蘇くまもと空港内の「馬肉料理 菅乃屋」で出会った「馬ヒレのレアステーキ丼」。


多田は前から食べてみたいと思っていたようで、そのおいしさに圧倒されたとのこと。卵黄が絡んだ柔らかい馬肉に、タレが染みこんだご飯の相性は抜群。馬肉メンチとともに、熊本滞在を大満足で締めくくりました。




この度、本大会にともに参加させていただきました、神田工業株式会社様、Mightyの参加を公認いただきました主催の八代市様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げます。 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。



今後も多くの方々に、弊社や弊社製品に興味を持っていただけますと幸いです。

併せて、新しい製品開発に取り組む研究開発型エンジニアを募集しておりますので、ご興味を持っていただいた方はご連絡ください。


お問合せにつきましては、下記より直接弊社までご連絡ください。


▼お問い合わせはこちら


bottom of page