2020年1月15日(水)19時~20時半 品川シーサイド駅にある、産業技術大学院大学品川シーサイドキャンパスで多田が講演を行いました。
受講者は、主に50歳以上で起業に興味・関心のある方々
社会人経験も長く、就業経験、体験した業種、職種も豊富な方々に『起業』をテーマとしてどのような話ができるのでしょうか?
多田が起業してから2年とちょっと。
今まで数多くの講演、プレゼンを行っておりますが、大前提として、テーマは技術的なもの、ものづくりに対する考え方的なものであり、 このようなテーマは初めてです。
どの様な内容になるのか、準備をしている時から楽しみでした。
司会者の方から講演内容を説明いただきその場を引き継ぐと、いつものように、簡単な自己紹介、起業の経緯を語り始めました。
そして、この辺からいつもと異なるのですが、
日本の企業の概要、規模や働く人、働き方の概念から説明が始まり、会社についての枠組みといった、普段は聞きなれないようなことを説明し終えてから、はじめて『起業について』『起業に向いている人』『起業の際の注意点』『起業後の注意点』『今に至るまで』を、自身の体験を踏まえて話し始めました。
私が面白いと思った点
起業して生き残ることができる人の人物像
・コスト意識とスピード感があり人物 ・製造からサービスの提供まで考えられる人物 ・コミュニケーション能力が高い人
これを受けて、仕事が細分化される大企業では人が育たない (だから40代以降がリストラされる)
最初は自分でやることがたくさんあるので、 技術だけ、アイディアだけの人は難しい。
と解説がありました。
私自身、運良く大手企業に属した経験がないので、起業に必要な要素は手に入れてきたのかもしれません。だからベンチャーで働けているのかも・・・
起業する前の自己分析
・自分の本当の強みを知る
・資格取得と仕事の獲得はイコールではない。それを知っておく
・企業間のネットワークを構築(起業前にお客様も開拓しておく)
・自分の本当にやりたいことに絞る(売上、報酬、社員の急所、支払い、家賃が悩ませる)
自分にしかできない仕事で起業する
・今までのノウハウを生かせるか? コスト、製品力?サービス力? 他社と戦うので、自分に知見とかないと勝のは難しいですよ。
・自分のネットワークを活用できる業務か? 不足するのう能力をカバーできる体制の確立(弁護士とか税理士とか) 起業直後の売り上げを確保
・全エネルギーを投入する覚悟があるか? 起業当初は全てを一人で解決する必要あり。
一緒にやろうぜ!って最初から言っている人はうまくいかないことが多いよ。 最初に能力不足を分け合ってやっても、1,2年後は破綻するケースが多いです。
起業に向くタイプとは?
だそうです
起業のメリット、デメリット
個人的にはこの章が一番面白かったです。
中でも、
メリットとしては社長仲間が増えるということと対のデメリットで普通の友人は減るというのが心に残りました。
実際の友人の話を踏まえてしていました・・・
もし起業したら、ただでさえ少ない友達が減るのか・・・
こんな風に思った時点で、企業には向かないって言われますね。
感情曲線を使った話
今までの人生を横軸、感情を縦軸にグラフを作った場合、どの様な曲線か?
起業が人生で一番楽しいか?
起業してからの課題
なんのために働きますか?
1.自分のため
・製造、提供コストを抑え、利益の高い商品を提供
2.社会のため
・社会的な課題の買いける(共感を受ける最低1つ)
3.お客様のため
・喜んでもらえる商品の安定供給
4.従業員のため ←私たち
・楽しみながら仕事ができる職場 ・自分の仕事を友人に話したくなる雰囲気づくり ・毎月、安定して給与が払われる
重要なものの4つの中に入れていただきました。ありがとうございます。
多田の教訓
創業当初はできるだけ固定費を抑える! (雇わない、借りない、買わない) が重要。
※見栄を張らない。自分の経験は費用ゼロ!
100円ショップのホッチキスと、文房具屋さんの500円のホッチキス 今までは500円の方が良かったけど、起業後は感覚変わりますよ。
そして、起業してから2年二期残った体験談から、最も大切なことは、
値付けである!
だそうです。
あらためて、これから起業を目指す方に!
・自分の本当の強みを知る ・資格取得と仕事の獲得はイコールではない。それを知っておく ・企業間のネットワークを構築(起業前にお客様も開拓しておく) ・自分の本当にやりたいことに絞る(売上、報酬、社員の急所、支払い、家賃が悩ませる)
※簡単に開業できる事業は競争が激しい。超レッドオーシャン!
だから、よく言われていることですが、飲食店とかは超絶難しい! 起業してみると改めて分かりますよ!
まとめ
このようなテーマでの講演が初めてと思えないくらい、話が上手で、本物の経営コンサルタントの様でした。
ただ、コンサルタントの方(すみません。そこまで知っているわけではありませんが)と異なるのは、
全ての話が、この2年と少しの間の、多田自身の体験談からきている話だという点です。
聞いていて、
「経営コンサルとか、業種を問わず、職業社長もできそうだな」と感じました。
90分と普通に考えたら長い講演でしたが、一度も噛むことなく、常に良いペースで、何より面白い講演でした。
講演後の質疑もたくさんあり、お客様、協力会社の探し方、時間が経つ中での自分の強みをどうシフトするか、コンテストでの勝ち方など、起業するうえで、すぐにでも役立ちそうな直球の質問がたくさん飛んでいました。
気が付けば、会場利用の終了時間に近づきすぎてしまい、慌てた事務局に止められるということも起こりました。
このような機会は特例中の特例ですので、今日話を聞けた方はラッキーなのではないでしょうか?
僕自身は起業に興味がないわけではありませんが、しばらくは多田の後をついて行こうと思いました。
今日のタダ(多田)メシ
本日は活サバ刺しと鉄板餃子が名物の九州熱中屋LIVEというお店に連れて行っていただきました。
五反田店は手品がみられるサービスがあり、私たちもすごく楽しむことができました。