2月16日(木)、浅草橋ヒューリックホールにて開催された「第7回 J-TECH STARTUP SUMMIT」において、Piezo Sonicは成長が期待されるシード・アーリー期の技術系スタートアップ「J-TECH STARTUP 2022」(ジェイテック スタートアップ2022)の認定企業6社に選出され、弊社代表の多田がプレゼンテーションを行いました。
今回の記事では、多田のプレゼンテーションおよび、J-TECH STARTUP認定証授与式の様子を中心にお届けします。
【開催概要】
■開催日:2023年2月16日(木)
■形式:ハイブリッド型(オンライン・オフライン両方)開催
■会場:浅草橋ヒューリックホール
■主催:一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ
《本イベント詳細情報(一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ公式サイト)》
「J-TECH STARTUP SUMMIT」とは
「J-TECH STARTUP SUMMIT」は、国内最大級の技術系スタートアップの支援組織「TEP」が主催する、シード・アーリー期の世界に羽ばたく日本の技術系スタートアップが集結するサミットです。
「技術」をビジネスのコアコンピタンスとした事業により、グローバルな成長が期待される技術系スタートアップにフォーカスを当てています。
イベントでは、認定企業による事業プレゼンや認定証授与のほか、共催の一般社団法人日本能率協会との共同企画として、ゲストにTakeoff Point 石川洋人様を迎えたパネルディスカッションや、『日本能率協会 産業振興賞』の選出・授与も行われました。
「J-TECH STARTUP 2022」認定企業としての弊社のプレゼンテーション
弊社は同認定企業のうち、VC(ベンチャーキャピタル)などから出資を受けており、資本金が3億円以下かつ就業員数50名以下の企業を対象とした「アーリー枠」として、事業および今後のビジョンについてプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションは、『電力ゼロで姿勢を維持できるロボット用モーターと屋外走行が可能なAMR:Mightyで「超スマートシティ」を実現!』というタイトルで、高トルク超音波モータ:ピエゾソニックモータ、搬送自律移動ロボット:Mightyの紹介を行ったうえで、弊社が描く社会のあり方について語りました。
高トルク超音波モータ:ピエゾソニックモータは、磁石やコイルを利用せず、圧電セラミックを振動させ、そのエネルギーを駆動力としています。
小型でありながら、同サイズのDCモータと比べて約5倍〜10倍の高トルクを発揮します。非通電、非制御で姿勢・状態を保持することができ、バックラッシュがないために高精度な位置制御が可能です。
ピエゾソニックモータを手にプレゼンを行う多田
弊社では、日本における労働人口減という社会課題に焦点を当て、モーターとロボティクス技術を用いて『ケガや病気になっても楽しめる生活ができる社会』の実現を目指しています。
今後あらゆる場面で人口減の影響が深刻化し、暮らしの中で人手を要するサポートにおいてもその枯渇が危ぶまれている現代社会において、弊社は搬送自律移動ロボット:Mightyにより、暮らしの中での「重い荷物を運ぶ」という力仕事を代替する未来を描いています。
搬送自律移動ロボット:Mightyは、電動車椅子よりも小型サイズでありながら 30Kgの荷物の搬送が可能であり、15センチメートルの段差の乗り越えや真横への移動、その場での旋回も行うことができます。
室内外を問わず、路面の凹凸を気にすることなく機材・材料の自動搬送を実現し、マーカーを利用した追従走行も可能です。また遠隔地にいるオペレータによる操作にも対応しています。
工場や倉庫のみならず、複合施設、高層マンションや病院での非接触搬送にも最適なロボットです。
さらに、今後は荷物の搬送のみならず、見守りや巡回、案内やイベント紹介といった多岐にわたる機能の搭載も見据えています。
多田はプレゼンテーションの締めくくりとして、搬送自律移動ロボット:Mightyは、ロボットとクラウドに保存されたデータのみで完結するサービスではなく、人々との新たなコミュニケーションや、人手に代替するサポートを生み出すロボットであることを強調しました。
弊社は、モーターとロボティクス技術の力で人々の生活を支え、人と共に行動できるロボット技術の開発により、より快適で豊かな社会の実現を目指します。
思わず背筋が伸びるような凛とした雰囲気の中、会場で写真撮影をしていたこちらまで緊張感が伝わってきた本イベント。
プレゼン直後の多田に話を聞くと、「まだ終了時刻ではないのに、目の前にカンペを出された瞬間、話す内容が飛んだ」と裏話を打ち明けてくれました。
一方で、「展示会とはまた違う雰囲気で、いい機会になった」と語る表情からは、充実感がうかがえました。
J-TECH STARTUP認定証授与式
各社のプレゼンテーションの終了後には、同認定企業6社にJ-TECH STARTUP認定証が授与されました。
同認定企業は、選考基準として事業の革新性、経済的な発展、社会的影響力ならびに事業の実行力の観点が設けられ、認定企業には、TEPによるサポートやマッチングの機会提供など、事業成長につながる特典が与えられます。
弊会の挨拶では「今回J-TECH STARTUPの認定を受けたことをスタートポイントとしていただきたい」と今後の各社の展望への期待が語られました。
会場内の弊社ブースでの様子
会場内にはJ-TECH STARTUPに認定された各社のブースが設けられ、弊社ブースには多田の降壇後、プレゼンテーションの内容に関心を持ってくださった方々が続々と訪れました。
ブースを訪れた方々からは、実物の高トルク超音波モータ:ピエゾソニックモータや搬送自律移動ロボット:Mightyを前に、技術的な質問が投げかけられました。
また、会場内のスペースで搬送自律移動ロボット:Mightyを走らせていると、たくさんの人がMightyに寄って来てくださる様子がありました。
本イベントで生まれた出会いやアイディアをきっかけに、自社のみならず業界全体、ひいては社会全体の発展につながる製品・サービスの成長に期待しています。
今後も多くの方々に、弊社や弊社製品に興味を持っていただけますと嬉しく思います。
なお、お問合せにつきましては、直接弊社までご連絡ください。