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P板.com技術セミナーで講師をしました

更新日:2022年8月9日

19年9月13日(金)14時~17時 P板.com技術セミナー『手書きでもできる“オリジナル”メタルケース』にて講師を行いました

こちらのセミナーは、プリント基板ネット通販No.1サービス『P板.com様』と2019年に誕生した製造業マッチングクラウドサービス『ファクトリーエージェント様』の共同セミナーとなります。


講義内容は『手書きでもできる“オリジナル”メタルケース』


今回、多田から「いつもの取材ではなく、自身も実際にセミナーを受講して、ケースを作りを体験して、その記事を書くように」と言う指示がありました。

この仕事、ものづくりをする人、モノづくりの現場が好きですが、ものづくりのメンタリティーを全く持ち合わせていない私は、困ったなと思いつつも、まあどうにかなるか?と軽い気持ちで当日を迎えました。

企画趣旨とP板.com様のサービス説明を受け、いよいよ多田が登壇します。

今回の講義では、要点を抑えれば手書きの図面でも十分機能し、ケースを製作できるという事を伝えるため、 約1時間、ケース製作の際に必要な加工方法、技術、考え方をしっかり講義しました。



こういったセミナーの際に配布する多田の作る資料は、身内目線ですが、かなり作りこまれていると思います。

WEBとかマーケ関連のセミナーだと、要点はスライドだけでの紹介だったりすることが多く、手元にもらう資料は割とスカスカなものも多いのですが、デザイン性とか見た目は主観があるとしても、内容的にはかなり充実した資料だと思っています。


個人的にはとても難しかったです!

しかし、参加者の方はみな、砂が水を吸い込むように、気持ちよさそうに受講されておりました。

言い訳ですけど、講義(そもそも難しい)を受ける、写真を撮る、記事の下書きをする これを同時に行うのは難しいのです!

そんな中、僕が抑えたポイントは、

● ±01.mmに押さえろ!

● 角はR1.2が良い!

なんかの機会に喋ったら、「おっ」って思われるフレーズかもしれません。

いよいよワークショップスタート

手始めに、多田がつくった図面をトレースする作業が始まりました

最初の課題が一般的な四角の箱の図面を、見本に沿って書いてみると言うものです。

この図面から、出来上がるものはこれだそうです。

なるほど、これは理解できる。と思ったのですが、次に来たのは、本体

見本を見ていれば、わかることはわかるのですが、 自分の頭にこの箱を描いて、図面を一から書くのって大変だな~と。

そして、本題であるこちらの作業、見本があって、それを手書きで移すというものなのですが、


細かいところを気にしなくてもかなり難しいです。


1枚目は 目安となる作業時間は10分。実際には15分かかりました。 2枚目は 目安は15分なのですが、私は休み時間返上で20分かかりました。

図面があって寸法があるものでもこれくらいの時間がかかる!と言われ、 改めて、この作業の難しさや重要さを認識しました。

ちなみに、作業中、見本として回ってきた、多田が寸法公差まで意識してチェックした図面がこちら。

普段、事業所でよく目にする何気ない図面。 でも、作っている人(主に多田ですが)は、それ相応の時間と手間をかけているんだなと。 作業もそこそこに、この、とにかく大変だという感情をメモしました。


休憩が開けて、今回のメイン企画『自分の作りたいケースの図面を作る』が始まりました。


配られた紙はこちら

制作条件は、

・板圧1.2mm アルミ ・アルマイト処理は無し ・固定のねじ 最大M3で8本 ・縦横高さ 400mm以下

このセミナーを申し込んだ直後から、つくりたいケースのイメージを考えておくようにとセミナー事務局から連絡は受けておりましたが、 普段から、ものづくりの現場にいない僕自身は、ケースに入れたい基板が『正直ないのです』

しかし、その瞬間、ひらめきました。

弊社と仲良くさせていただいているP板.com様が毎年送ってくれる『基板カレンダー』


カッコ良いカレンダーですが、机の上ではどうしてもスペースをとるのです。

かねてから、これをもっとコンパクトにできないか?と思っていた私は P板カレンダーの収納ケースをつくろうと思いました。

四苦八苦している間にも多田の解説は進んでいきます。 必死にメモしたのは、

●細かい数字は後から入れるでいい ●まずは欲しい図面を決めてみる ●頭に思い浮かべないと何もできない ●CAD使っても使わなくても同じ

た、たしかに。

こういった事をメモしている時は良いのですが、PCから手を放して、目の前の用紙に目をやると、何も進んでいないのに、時間は容赦なく進むという絶望的な状況。

困ってる姿に、多田とファクトリーエージェントのスタッフが助け舟を出してくれて『できるできる。ここはこうだ』とサポートしてくれます。

「なるほど」、とうなずくのですが、ぜんぜんわかりません。 あと、その隙を見て、写真を撮るのもなんか、集中してなさそうというか失礼な感じで・・・


「社長心が痛いです。


そうこうしていたら、基板カレンダー製作の責任者、P板.comのスタッフの方が細かい寸法データまで出してきてくれる始末。

皆さんの優しさが痛いです。

こんなに自分の不勉強さを呪ったのはすこし前、和光市の駅で、笑顔の素敵な外人に英語で道を聞かれた時以来です。


30分ほど、手書きにチャレンジしつつも、結局ファクトリーエージェント様に提出する依頼図面は白紙でした。

今回のセミナーでは、ファクトリーエージェント様がケースの制作を引き受けてくださるため、自分の書いた図面のケースが無料で手に入ります!

作業を止めて、発注作業に入ります。


発注には、まずファクトリーエージェント様のアカウント登録が必要となります。

平均的な業界のサイトに比べると、登録には多少の手間と時間がかかりますが、人的に行えるセキュリティー対策をしっかりされていることの証明でもあります。

登録が終わると、今回書き上げた図面の発注作業になります。 私は、図面がないので、ユーザー登録が終わると、カメラを手に仕事をしている演出に精一杯励みました。


ファクトリーエージェント様の紹介


ファクトリーエージェントは2019年に誕生した製造業マッチングクラウドサービスです。

1回の依頼で3社程度から見積が届き、発注後は製造過程の進行管理から納品・検品・支払手配までをサイトで完結できる次世代型製造業クラウドプラットフォームです。



このあたりでセミナー終了時刻の17時になりましたが、参加者皆様の熱気が凄いため、P板.com様の配慮でセミナー時間を延長いただき、改めて多田が個別に手書きの図面をチェックし、アドバイスや修正箇所を指示していました。



図面を見ながら打ち合わせ。修正指示が出ます。



書き直して・・・


出来上がった図面がこちら


すっごいクオリティー



撮影を装いながら、皆さんの作品を横目でちらりと見て、そのクオリティーに驚きました。そして、そこに指示を出す多田も、その名の通り只者ではない!


これ、出来上がったらケースも改めて撮影させていただきたいです。


まとめ

後日アンケート結果を教えていただきましたが、皆さんセミナーにはおおむね満足していただけたようです。


セミナーが終わる時、図面が提出できないことを指摘された私に、P板.comのスタッフさんが、「私が代わりに引き受けますよ」と言ってくれたのを

これ幸いと、その場をうやむやにして会場を後にしました。


私自身では今回のセミナーの良さやファクトリーエージェントの素晴らしさを伝えきれないのでそこが残念なのですが、


ファクトリーエージェントは、ぜひ一度ご利用いただきたいサービスです。


後日談

セミナーから1週間。自宅近辺のカフェでこの記事をまとめている時、多田からの着信がありました。


ファクトリーエージェント様と先週のセミナーの件で打ち合わせを行っているけど、 福田さんの図面だけまだ出てきていないよ。 どうなってるの?


す、すみません。 そうだ、P板.comのスタッフさんがやってくれてるって言ってました。


・・・取り急ぎ、早く提出して。


・・・


電話が終わり次第、P板.comに泣きつきました。


この時、P板.comのマーケティングチームは名古屋での展示会に出張中で忙しいのに、あらためて了承してくださりました。

展示会2日目と言うことが幸いしたのでしょうか?

なんと、その日の夜に、丁寧な説明メールと、


こちらの図面を送ってくれました。




P板.com様、ありがとうございます。『感謝』しかありません。


こちらの図面でどんなケースができるか、今から楽しみです。

良いのができたら、このブログでもお知らせしようと思います。


ドラ●もんの主人公の気持ちってこんなのかな~って思いました。

それにしても、さすがはP板.com!サポート力が半端ないです

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